「だから私は『未来洞察』がしてみたいんです」「じゃあ1か月で成果を出して」「は、はい!?」
新規プロジェクトの失敗の原因について、
前の上司は「上のマネージメントや組織の関係に問題がある」
先輩は「チーム全体の動きが遅くなったのがいけない」
別のチームの先輩には「私自身の頑張りや歩み寄りが足りなかった」
と言われました。
一番最初は私がもっと頑張れば良かったのでは?と自分を責めていました。
以前に読んでいた柴田昌治さんの「なぜ会社は変われないのか」では組織自体の土壌に問題があるから新しいものが生み出せなくなったのだと書いてありました。
だから、自分だけじゃなくて相手・組織が悪いんだとも思っていました。
結局、私自身が何かを変えようと動き始めて、ブログを書いたり、新聞読んだり、本を読んだりしたのは去年の11月ごろで、12月にモノづくりが始まり凍結したのは1月。
意外とプロジェクトに対して何もしていなかったのです。
そして、自分を責めても、相手を責めても何も変わらないと、新規プロジェクトが大失敗したことでやっと気が付いたのでした。
そして「大きく土壌から変えていかないと」じゃなくて、「自分の周りから少しでもいいから変えていこう」になっていきました。
だから失敗してもいいし、完璧じゃなくてもいい。
そう自分に言い聞かせて。
そして、原点回帰してもう一度 鷲田祐一さんの「未来を洞察する」を最初から読みました。
自社がどんな方向に向かうべきなのか、たとえば一〇年後に何をなし遂げるべき企業なのか、といった全体ビジョンが企業のどこを探しても見つからないために、一つひとつの判断や決断が遅くなりがちになるのだ。どんなに良いプロジェクトでも、時間が経過するに従って原型が歪んできて、結局は初期の目的を達することができなくなる。また、それらの過程で一つひとつのプロセスにおいて、メンバーの共通認識がはっきりしないがゆえに、過剰に個人へのリスク負担が増大する。その結果、前向きな発想が機内。新しいコンセプトが生まれない。求心力が生まれない。そんな悪循環が日本企業を覆っている。(本文より)
まさにこの通り!
鷲田さんもなんとかしたくて、やっと見つけたのが未来洞察だったそうです。
そこで4月から新しいテーマで
「この本の未来洞察をしてみたいんです!」
「それって日経が出してる未来予測と何が違うの?」
「日経は結果だけですが、未来洞察はチームでプロセスを共有しながら未来洞察できるところが違います」
「うーん、それだけじゃあねえ。最終的な結果は一緒になるんだよね?
半年か1年で成果が出るテーマがいいんだよ。
それだと1年以上かかるか、むしろどれくらいかかるか分からないでしょ?」
「そうです・・」
「しかももう本になって拡散されている内容じゃ古いよ」
「これは未来洞察というツールなので、古い手法ではダメということもないし、新しい手法が正しいともいえないわけですし」
「わかった。そこまで熱意があるならひとまず1カ月お試しね。一人で一度やってみて」
「はい!?」
「一か月後に比較しようか。ふゆきさんの未来洞察と俺の直観とで」
「あ、ありがとうございます!一か月とにかく頑張ってみます!!」
私にとって初めての大きな一歩でした。
熱意だけでごり押ししちゃいましたが(笑)
失敗してもいい、でもやっぱり成功させたい。
そんな思いで未来洞察を始めます。